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Q&A:培養土とは・・・:株式会社ホーネンアグリ

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培養土

●培養土とは何ですか?また、メーカー品を購入するメリットは何ですか?
 培養土とは、土、有機質や無機質の土壌改良材、肥料などをブレンドして作られた土のことです。市販の培養土は、自分で材料を用意して混ぜ合わせるのに比べて、
  1. 配合の手間がかからず、袋を開けてすぐ使えるので便利、
  2. 用途に応じて種類や容量を選べる、
  3. 作業スペースが小さい、
  4. 手間を考えれば割安な場合が多い、
などのメリットがあります。


●培養土の原料にはどんなものがありますか?
園芸でよく使われる培養土の材料には次のようなものがあります。
  1. 赤玉土
    赤土粒状土赤土中粒土
    弱酸性。透水性と保水性のバランスが良く、大抵の植物に合うので、鉢植の基本用土とされています。水はけ、水もちなどのニーズに応じて粒の大小と硬さで使い分けるのがコツです。
  2. 鹿沼土
    鹿沼土
    栃木県鹿沼地方で採れる火山性の土で、通気性・保水性に優れます。乾燥時にはクリーム色、水を含むとオレンジ色に変化するので、水やりのタイミングを目で見て判断しやすいという利点があります。赤玉土よりも酸性が強いので、ツツジやサツキの基本用土としても使われることが多いです。
  3. 軽石
    軽石
    水はけをよくするために用いられ、培養土原料として配合されるほか、粗めの粒を植木鉢やプランターの底に敷くことも多いようです。
  4. 山砂
    花崗岩の風化によって生成され、弱酸性で粘土分が多いのが特徴です。通気性が悪いので、基本用土として使う際には他の材料と混合する必要があります。芝生の目土としてよく利用されます。
  5. 川砂
    岩石が河川で風化・堆積したもので、山砂とは逆に通気性・排水性に優れます。サボテンの鉢によく使われます。
  6. 腐葉土
    クヌギやケヤキ、コナラなど広葉樹の落ち葉などを腐らせたもので、通気性、保水性、保肥性に優れます。培養土原料としてよく使われ、腐葉土3割:赤玉土7割くらいに混ぜて元肥を施せば大方の植物に使うことができます。市販のものについては色が濃く、葉の形が程良く崩れているものを選びましょう。あまり細かく崩れているものは、土中で目詰まりを起こさせて排水性を悪くするので要注意です。
  7. 堆肥
    モミライトホタルちゃん有機
    動植物由来の有機物を発酵させたもので、腐植土を指す場合もあります。土に養分を与え、土中の微生物数を増加させます。発酵が未熟なものを使用すると、醗酵が進む過程で周辺の窒素を吸収(窒素飢餓といいます)したり、有害ガスが発生して生育に障害が出る恐れがあります。
  8. ピートモス
    ピートモス
    水苔(moss)やアシなどの植物が堆積し、長期間かけて緩やかに腐食してできた泥炭。元来は酸性が強い物質で、一部では石灰などでpH調整済みのものも市販されています。表示を必ず確認しましょう。保水性が良いのが特徴ですが、いったん乾燥させてしまうと吸水しにくくなるという欠点があります。
  9. ヤシガラ原料(ピートモス状のヤシガラ)
    ヤシガラ
    ヤシガラの繊維をほぐし、粉砕し、あく抜きを施したもの。吸水性に優れ、自重の7〜8倍の水を含むことができます。ピートモスとよく似た性質を持ちますが、比較的安価なので最近注目されています。
  10. バーミキュライト
    ヒル石(雲母)を高温で焼いて膨張させたもので、金属のような光沢があります。ミルフィーユのような多層状の構造をしており、保水性・排肥料ともに良好。非常に軽量なのでハンギングなどで改良用土として加えられることがあります。さし木などにもよく使われ、ピートモスと混ぜて種まき用土としても用いられます。
  11. パーライト
    パーライト
    黒曜石や真珠岩などを高温で熱処理し、人工的に作られた発泡体。多孔質で排水性に優れ、軽量。土壌改良剤や培養土原料としてよく用いられます。


●土の物理性とは何ですか?
 物理性は水や空気の移動に大きく関係する要素で、一般的には排水性・通気性・保水性などのことを指します。土は岩・石・砂や土などの粒、シルト(細砂)、粘土、有機物の粒などの固体が混ざりあい、これらの粒と粒の間には空気や水を含んだ細かい空間が無数にあります。この固体を「固相」、水などの液体を「液相」、空気を「気相」といい、この三つを「土の三相」、三相の割合のことを「三相分布」と呼びます。この三相のうち一つでも欠けたり、三相分布のバランスの悪い土は良い土とはいえません 三相分布の状態は土の透水性、保水性、通気性に影響を与え、ひいては保肥力などにも関係します。
 土の粒は、微細な粒子がたくさん集まって団子状(団粒)になったもので、これを土の「団粒構造」と呼びます。団粒構造をもつ土は、団粒と団粒の間の隙間に空気や水をよく含み、通気性・排水性が良くなります。
 通気性・排水性が損なわれると、新しい酸素が土中に供給されず、植物の根が窒息して根腐れを起こしやすくなります。通気性・排水性を良くするためには、赤玉(赤土)、パーライト、バーミキュライトや腐葉土を混ぜ込みます。
三相のバランスが良い土単粒構造の土
団粒構造で三相のバランスが良い土(左)と単粒構造の土(右)


●土の化学性とは何ですか?
 化学性は土のpHや養分などの性質のことで、目に見えないけれど重要な部分です。日本で栽培する植物には中性〜弱酸性(pH6.5〜5.5)を好むものが多いので、pH(酸度)が強い酸性やアルカリ性に偏らないように注意する必要があります。一般的に、pHが酸性もしくはアルカリ性に偏れば養分の吸収が阻害されたり微量要素の吸収が阻害されたりすると言われ、どちらも生育不良につながります。
 肥料のなかでも、窒素(N)・リン(P)・カリウム(K)は土壌中で不足することが多く、肥料として施したときの効果も現れやすいので、特に三要素と呼ばれています。これらに次いで植物から必要とされる、カルシウム・マグネシウム・硫黄のことを二次要素(または特殊成分)と呼びます。更に、上記のものに比べて必要量の少ないホウ素・マンガン・鉄・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・ニッケルの8要素を微量要素といいます。これらのうちいずれかが欠乏したり、または過剰となったりすると植物の生育にとって有害で、様々な生理障害を引き起こします。


●土の生物性とは何ですか?
 生物性は土中の有機物や微生物・小動物の量と活動の活発さのことです。一般的に、「肥えた土」「肥沃な土」と呼ばれるものは、肥料分が多い土のことではなく、有機物や微生物を豊富に含んだ土のことを指しています。有機物と有用微生物が豊富に含まれている土では有機物の分解が持続的に行われ、植物の生育を良くし、さらに物理性も改善する効果があります。


●良い培養土の条件は何ですか?
 土は、植物にとって根を張る「住まい」であり、生長に必要な養分を供給する「食」でもあります。人間にとって必要とされる衣食住のうち二つまでも兼ねる土ですから、その良し悪しは植物にとって死活問題です。
 一般的に良い培養土とは、良い土の条件を備えたものと考えてよいでしょう。それでは、良い土とは、いったいどのようなものでしょうか。植物の根は、私たち人間と同じように養分を摂取し、水を摂り、酸素を呼吸しています。これらが支障なく行われるには、土の中にたくさんの隙間があり、水と空気を十分に含んでいる必要があります。それから、必要な養分を含んでいること、植物の生育に適したpH(酸度)であること、有機物や微生物が豊富に含まれていることも重要です。これらの事柄について、それぞれもう少し詳しくお話しましょう。
  1. 保水性・保肥性の良い土
    植物の生育には水と養分が欠かせませんが、これを人の手でリアルタイムに供給しつづけるのは困難です。ですから、いったん土に含ませた水と養分がしばらくは土の中に留まっていることが大切です。これを保水性、保肥性といいます。基本用土に多孔質の材料(ピートモス、ヤシガラ原料、パーライト、バーミキュライトなど)を混ぜ込むことで改善されることが多いです。
  2. 通気性・排水性の良い土
    排水性は一見、保水性と矛盾するように思えますが、大切なのは余分な水分は残さないということです。空気の動きは水の浸透と排水に密接に関係しており、排水性の悪い土では根が呼吸することができずに根腐れをおこしてしまいます。根が十分な酸素を吸収するために、土中に一定の空気層を含み、かつ新鮮な空気が供給されることが大切です。通気性・排水性の改善には、やや粗めの赤玉や砂、軽石、モミガラ堆肥などを混ぜ込みます。
  3. 適切なpH(酸度)に保たれた土
    日本で栽培する植物には中性〜弱酸性(pH6.5〜5.5)を好むものが多いので、pH(酸度)が強い酸性やアルカリ性に偏らないように注意する必要があります。一般的に、pHが酸性に偏れば養分の吸収が阻害され、アルカリ性に偏れば微量要素の吸収が阻害されると言われ、どちらも生育不良につながります。ただし、植物によっては酸性やアルカリ性を好むものもあります。
  4. 有機物を豊富に含んでいる土
    一般的に、「肥えた土」「肥沃な土」と呼ばれるものは、有機肥料分が多い土のことではなく、有機物や微生物を豊富に含んだ土のことを指すと考えてよいでしょう。有機物自体が肥料として働く効果はあまり期待できませんが、保水性・保肥性を高め、土をやわらかくし、微生物の働きを活性化するなど、植物にとって様々なメリットをもたらします。
  5. 安全な土
    市販の培養土ではあまり問題はありませんが、長期間使用した土には病原菌や害虫、雑草の種子などが混入されている考えたほうが良いでしょう。これらは植物の生育に悪影響を及ぼす恐れがあるので、再利用の際には注意が必要です。
 市販の培養土は、これらの条件を満たすようにブレンドされているものが主流ですが、生育に最適なpHや必要とされる肥料分は植物によって異なるため、標記をよく読んで選ぶことが大切です。


●良い培養土を選ぶポイントは何ですか?
  1. らくらく省力!
    当然のことかもしれませんが、袋を開封してすぐに使えることが大前提です。通常は、元肥を加える、pHを調整する、他の材料を混ぜるなどの必要はありません。(標準的な栽培方法に基づいて設計されているので、大方の植物に使用することができるでしょう。)
  2. 品質表示を確認しましょう
    商品に、(1)適用植物名(2)内容量(3)主な配合原料名(4)肥料配合の有無(5)pH(6)EC(7)製造業者名と連絡先などの標記があり、責任の所在が明らかになっていることを確認しましょう。
  3. 手触りや臭いはどうでしょうか?
    物理性(排水性・保水性・通気性など)の良い土は、手のひらでギュっと握りしめるとある程度は固まり、そのかたまりを指先でつつくと容易に崩壊します。湿り気は、握ったときに手のひらに湿り気を感じることができるくらいが目安です。 森林の土のような臭いであれば全く問題ありませんが、異臭や悪臭のするものは避けたほうが無難です。未熟堆肥が混入されている可能性があるからです。
  4. 重量感を確認
    一般的に、植物の生育に適した土の比重は0.4〜0.6程度。容積1リットルあたりなら400〜600g程度が目安です。軽すぎる土では植物の株が安定しませんし、重すぎる土は作業性が悪くなるうえ、通気性・排水性が損なわれる場合があります。
  5. 安すぎやしませんか?
    安定した高品質の培養土を製造するには、原料もそれなりに選び抜いたものが必要です。つまり、それ相応のコストがかかるものです。高ければ高いほど良い培養土ということはありませんが、極端に安価なものには注意しましょう。


●自分で培養土を作ってみたいのですが…
 育てる植物によって最適な土の配合が異なるのはもちろんですが、同じ植物でも栽培する人のやりかたや環境、プランターの種類などによっても求められる性質は微妙に変わってきます。既製品に比べて手間がかかり、コストも安上がりになるとは限りませんが、自分自身に最も合ったブレンドを工夫するという手もあります。
 基本的には、市販の培養土か赤玉土(細粒)7割+腐葉土3割程度のものを基準に、これに用途に応じた補助用土などを加えます。

配合の例として・・・
  • 根腐れが心配な方
    通気性・透水性を上げてください。培養土には軽石、パーライト、モミガラ堆肥などを加えます。土に鹿沼土を混合しておくと、その変色で水やりのタイミングを知ることができます。
  • ハンギングで使う場合
    腐葉土の代わりにバーミキュライト、調整ピートモス、それにパーライトを少し加えます。かなり軽量な培養土になります。
  • 忙しくて水やりを忘れがちな方
    保水性を強化するために、バーミキュライトや鹿沼土を10〜15%くらい配合します。


●使用済みの土や古い土を使うときの注意点は何ですか?
 培養土を作った直後は良い土でも、長期間使用していれば徐々に変化していくものです。特に、有機物の量、微生物の数や活動の活発さは徐々に低下していきます。これを補うために有機物を加えたほうが良いです。具体的には腐葉土や堆肥を土の総量の10〜30%くらいを添加し、混ぜ込みます。
 古い土を再利用する際には害虫や有害な細菌に注意をする必要があります。真夏の太陽熱で殺菌消毒を行う方法がポピュラーで、フルイにかけて不純物を取り除いた土を黒いビニール袋に入れて密封し、一週間〜一ヶ月程度、日当たりの良い場所に置きます。



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