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Q&A

Q&A 培養土とはなんですか?

お客様からよくお問い合わせいただく内容について、この場をお借りして少しずつお答えしていきたいと考えております。土づくりに関する技術的なご相談は「土の無料相談」からもお問い合わせいただけます。

培養土とは何ですか?また、メーカー品を購入するメリットは何ですか?

培養土とは、土、有機質や無機質の土壌改良材、肥料などをブレンドして作られた土のことです。市販の培養土は、自分で材料を用意して混ぜ合わせるのに比べて、

  1. 配合やpH調整の手間がかからず、袋を開けてすぐ使えるので便利、
  2. 用途に応じて種類や容量を選べる、
  3. 作業スペースが小さい、
  4. 手間を考えれば割安な場合が多い、

などのメリットがあります。

詳しくは「培養土とは何か 徹底解説!!」の記事をご覧ください。

培養土の原料にはどんなものがありますか?

園芸でよく使われる培養土の材料には次のようなものがあります。

赤玉土

透水性と保水性のバランスが良く、大抵の植物に合うので、鉢植の基本用土とされています。水はけ、水もちなどのニーズに応じて粒の大小と硬さで使い分けるのがコツです。基本的に弱酸性ですが、土質(産地)によってpHがかなり異なるので、場合によっては石灰資材等で調整する必要があります。

鹿沼土

栃木県鹿沼地方で採れる火山性の土で、通気性・保水性に優れます。乾燥時にはクリーム色、水を含むとオレンジ色に変化するので、水やりのタイミングを目で見て判断しやすいという利点があります。赤玉土よりも酸性が強い(pHが低い)ので、ツツジやサツキの基本用土としても使われることが多いです。

軽石

水はけをよくするために用いられ、培養土原料として配合されるほか、粗めの粒を植木鉢やプランターの底に敷くことも多いようです。

山砂

花崗岩の風化によって生成され、弱酸性で粘土分が多いのが特徴です。通気性が悪いので、基本用土として使う際には他の材料と混合する必要があります。芝生の目土としてよく利用されます。

川砂

岩石が河川で風化・堆積したもので、山砂とは逆に通気性・排水性に優れます。サボテンの鉢によく使われます。

腐葉土

クヌギやケヤキ、コナラなど広葉樹の落ち葉などを腐らせたもので、通気性、保水性、保肥性に優れます。培養土原料としてよく使われ、腐葉土3割:赤玉土7割くらいに混ぜて元肥を施せば大方の植物に使うことができます。市販のものについては色が濃く、葉の形が程良く崩れているものを選びましょう。あまり細かく崩れているものは、土中で目詰まりを起こさせて排水性を悪くするので要注意です

堆肥

動植物由来の有機物を発酵させたもので、腐植土を指す場合もあります。土に養分を与え、土中の微生物数を増加させます。発酵が未熟なものを使用すると、醗酵が進む過程で周辺の窒素を吸収(窒素飢餓といいます)したり、有害ガスが発生して生育に障害が出る恐れがあります。

ピートモス

水苔(moss)やアシなどの植物が堆積し、長期間かけて緩やかに腐食してできた泥炭。元来は酸性が強い物質で、一部では石灰などでpH調整済みのものも市販されています。表示を必ず確認しましょう。保水性が良いのが特徴ですが、いったん乾燥させてしまうと吸水しにくくなるという欠点があります。

ヤシガラ原料(ピートモス状のヤシガラ)

ヤシガラの繊維をほぐし、粉砕し、あく抜きを施したもの。吸水性に優れ、自重の7~8倍の水を含むことができます。ピートモスとよく似た性質を持ちますが、比較的安価です。デメリットとしては、ピートモスほど保肥力がないこと、カリウムやナトリウムなどの陽イオンを多く含む場合があることなどが挙げられます。

バーミキュライト

ヒル石(雲母)を高温で焼いて膨張させたもので、金属のような光沢があります。ミルフィーユのような多層状の構造をしており、保水性が良好です。非常に軽量なのでハンギングなどで改良用土として加えられることがあります。さし木などにもよく使われ、ピートモスと混ぜて種まき用土としても用いられます。

パーライト

黒曜石や真珠岩などを高温で熱処理し、人工的に作られた発泡体です。多孔質で排水性に優れ、軽量。土壌改良剤や培養土原料としてよく用いられます。

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