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ピートモス等の高騰と国産培養土原料

培養土によく使われる「ピートモス」とは

水苔(moss)やアシなどの植物が堆積し、長期間かけて緩やかに腐食してできた繊維質の物質をピートモスと呼びます。カナダやヨーロッパ産のものは酸性が強く、一般的には石灰等でpHを調整して使用する必要があります。ピートモスは保水性が極めて高く、土壌や培養土に混和すると水持ちを良くする効果がありますが、反面、いったん乾燥させてしまうと吸水しにくくなるという欠点があります。土の中で変化しにくく、品質が安定しているため、園芸用培土の主原料としてたいへん重宝されています。

ピートモスショック

このように園芸用培土にとって欠かせないピートモスですが、昨今の円安と海外のインフレ、世界的な原料事情など様々な要素が相まって、ここ一年程度の間に猛烈な値上がりと品薄に陥っています。なかには1.3~1.5倍程度に値上がりした銘柄もあるほか、それ以前に欠品してしまっているメーカーも散見され、日本国内でピートモスを入手する環境はかつてないほど悪化していると言えます。

ピートモスの代替は

培養土原料としてピートモスの代替として用いられる原料として、ヤシガラがありますが、産地のスリランカは経済危機の真っただ中であり、こちらの情勢もたいへん不安定です。そもそも、輸入資材である限りは円安の影響は避けられず、パーライト、バーミキュライトといった他の原料も漏れなく値上がりしているのが現状です。こうなると、国産の資材で有望なものはないものでしょうか。バーク堆肥などが使われることも多いですが、牛糞を原料として使用している場合も多く、培養土原料として用いるには成分と品質がやや不安定と言えそうです。

100%純国産 「有機王」と「スーパー越の有機-2号」

そこで、弊社が製造する培養土原料はいかがでしょうか。モミガラ主原料の「有機王」はプロ農家様向けの培養土に、木質主原料の「スーパー越の有機-2号」は家庭園芸向けの培養土に、それぞれ原料として最大40%程度配合して使用しています。100%純国産、管理された屋内工場で生産しておりますので、品質が安定して扱いやすい資材となっております。培養土メーカーが自社の園芸培土の原料として自信をもって生産している資材です。必要な肥料成分や水はけなどの透水性によって使用の比率は変わりますので、興味をお持ちの方は是非お問い合わせください。

ホーネンアグリ 土壌医 坂野

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