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根っこから輝く植物を育てる「アクアフミンリキッド」

腐植と腐植物質

植物の成長を支える土壌には、目には見えないけど非常に大切な要素があります。その一つが「腐植」です。動植物の死骸、つまり生存していない有機物全般を広い意味での「腐植」と呼び、それらが長い年月をかけて微生物や菌によって分解され、土壌中の金属と複雑に結びつきながら変化したものが「腐植物質」と呼ばれる高分子化合物の集合体です。

「腐植物質」は、「腐植酸(フミン酸)」「フルボ酸」「ヒューミン」の3つに大別されます。それぞれ酸やアルカリへの溶解性、腐植化の進み具合、色の濃さなどに違いがあり、実に多様な化合物が含まれています。(腐植について詳しくはこちらの記事をご覧ください。)これらの「腐植」「腐植物質」が植物にとって非常に重要であることをご存じでしょうか?

腐植がもたらす効果

広い意味での腐植、そして腐植物質は、土壌の性質を改善し、植物の成長を助ける大きな力を持っています。腐植の分解のステージにもよりますが、以下のような効果があります。
① 土壌の団粒構造の促進:通気性や保水性が改善されます。
② 陽イオン交換容量(CEC)の向上:土壌に栄養を保持しやすくします。
③ 発芽や発根の促進:植物の成長初期を力強くサポートします。
④ リン酸の固定化を防止:キレート作用で必要な栄養を吸収しやすくします。
物理性の改善や陽イオン交換容量(CEC)の向上については、腐植・腐植物質(一般的には良質な堆肥類)をしっかり土壌に入れていくのが効果的かと思います。

ただ、場合によっては大量の土壌改良材を施用するのが難しい圃場もあり、ごく少量の資材で腐植酸のもつ恩恵を得る、強い植物体を育てることを目的とした腐植資材が注目を集めています。弊社では腐植酸(フミン酸)のもつバイオスティミュラント的な作用、発根促進効果とキレート効果に注目し、腐植酸を水に溶ける形に加工した「アクアフミンリキッド」を開発しました。水で希釈して、かん水のように植物に与えるタイプの資材です。

お客様の声に嬉しい驚き、アクアフミンリキッドの実力

露地栽培でカルーナの鉢を生産されているお客様に、アクアフミンリキッドを試していただきました。結果は驚くべきものでした。根を洗って並べた写真をご覧ください(左が資材施用、右が資材不使用)。お客様からは、次のような感想をいただいています。
「葉色の維持に明確な差が見られたので、継続して使用したい。来年は5月の定植時に必ず使用するつもりです。」

アクアフミンリキッドは500~1000倍に希釈して使用します。植物にとって、この一滴一滴が成長を大きく左右する重要な役割を果たします。植物が健やかに育ち、その根が生き生きと輝く「アクアフミンリキッド」。その効果をぜひ一度実感してみてください。

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