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土壌改良材のススメ①物理性「土をふかふかにする」

怖い硬盤層

「最近、土が硬くて」というご相談をよく伺います。そうした圃場に50センチほどの穴を掘り、各深度ごとの土壌硬度や三相分布を測定してみると、作土(農作物を栽培する土の層)の下に「土がカッチカチ」に固まった層、つまり「硬盤層」が形成されている場合があります。そうすると、だいたい深さ20cmくらいで植物根の伸長が止まってしまい、生育に影響が出てきます。
すこし前に投稿した「ドべネックの要素樽」を思い出していただきたいのですが、「硬盤層の形成=作土の減少」が足かせとなって、最終的な収量・品質が制限される心配があります。また、排水性の悪化で病気などの原因に繋がることもあるでしょう。

硬盤層形成の原因は

硬盤層ができてしまう原因については、①トラクターなどの大型農業機械で踏み固められるから②土壌消毒と化学肥料の普及によって土壌団粒構造が崩壊したから、などがよく挙げられます。①に関しては現代の機械化された農業では避けられない問題でもありますし、そもそもトラクターが普及する以前、牛や馬で耕していた時代にも硬盤層はあったという話もあり、農機具だけを悪者にするのはいかがなものかと思います。問題は②です。土壌団粒構造の崩壊は、大問題です。

土壌団粒構造を支えてきたもの

土がふかふかで、空気をよく含んで水はけも良い、そんな土を「団粒構造ができている」とか言ったりします。団粒構造がどういうものなのかザックリと言うと「微生物の菌体や死体、菌が出した(水に溶けない)ネバネバなどが粘土粒子や腐植(広い意味では植物・動物の死体)をつなぎあわせて団子にしたもの」といった感じです。つまり、団粒構造を作っているのは植物や動物のカケラ(有機物、腐植)と微生物だと言えます。ところが、これらは近代農業ではあまり重視されてこなかった部分だと感じています。

近代、化学肥料・農薬を活用する施肥・防除体系が普及した結果、食料供給の安定性・生産性はめざましく向上しました。そのいっぽうで、圃場に投入される有機物・微生物の総量は激減し、その結果として団粒構造が失われ、硬盤層の形成にも繋がってきつつあるのだと思います。

土壌改良材・堆肥の施用はコツコツと

一度失われた団粒構造を一朝一夕に復活させることは困難ですから、良質な堆肥・土壌改良材の施用(有機物・微生物・腐植の投入)をコツコツ継続して使っていただきたいと考えています。この「継続」こそが実は非常に重要なことだと思います。

というのも、堆肥等の有機物を施用しないで耕作を続けると、土壌中の腐植(または炭素)は徐々に低下していくからです。土壌中の腐植含量は、畑作においては3%以上(黒ボク土の場合は5%以上)程度が最低限必要だと思いますが、昨今の畑地圃場では2%未満(!)というところも多く見受けられます。一般的には、腐植を維持するために堆肥2t/10a程度の連用が必要だといわれています。

腐植には団粒構造の基材以外にも様々な機能があり、その土壌中含有量は植物の出来(収量・品質)にかなり直接的に影響します。(極論ですが、腐植含量が上がるだけで収量・品質がアップする圃場も相当に多いと感じます。)ぜひ、継続的に堆肥・土壌改良材を施用していただき、ふかふかで、作物がよくとれる圃場を維持していただきたいと思います。土壌物理性改善については、発酵モミガラ「モミライト」が非常に優れていると思います。よろしければこちらの記事「注目度急上昇!「モミライト」とは」も併せてご覧ください。

株式会社ホーネンアグリ 土壌医 坂野

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