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何はともあれ土を知る! 土壌分析のススメ

土づくりの目的は何か

土づくりをするとき、皆さんがいちばん気にされることは何でしょうか。堆肥や土壌改良材を入れている方、とにかくコスト重視、省力・作業性重視など、生産者様によってさまざまでしょう。究極的には、できるだけ手間がかからず、かつ低コストで、できればずっと最大の収穫を得ること(!)が目標になると思いますが、そのために是非とも覚えておいていただきたい「樽(タル)」についてお話しいたします。

リービッヒの最小律、ドべネックの要素樽

それは「リービッヒの最小律の樽モデル」あるいは「ドべネックの要素樽」と呼ばれる概念です。画像にあるタルの中に水を入れる場合、一番短い板のところで水がどんどん漏れて、水が溜まらなくなりますよね。水の最大量は最も短い板で決まってしまいます。

植物の生育や収穫量もこのタルのようなものだといいます。つまり、植物の生育の最大値は、植物をとりまくあらゆる要因の中で最も「不足している要素」によって決まってしまうそうです。これがドイツの科学者ユーストゥス・フォン・リービッヒが提唱した最小律という概念です。この要素というのは、肥料成分の多い少ないだけではなく、日照や気温なども幅広く含んでいます。

ボトルネックにご注意を 植物の生育をしばる要素は何か

この考え方でいくと、肥料や土壌改良材などを頑張って入れても、何か足りない要素があればそれに引っ張られて生育が悪くなってしまいます。つまり、ボトルネックですね。また、「不足している要素」とは単に量が少ないという意味にとどまらず、ある肥料成分が過剰な場合にはやはり足を引っ張る要因となってしまいます。(肥料成分同士には拮抗作用という働きがあります。詳しくは「肥料成分の三角関係?知っておきたい相互作用」をご覧ください。)

重要なのはまさにそこで、「多すぎる部分は適量まで減らしてもOK、むしろ過剰はNG」「不足している要素を補うことが重要」で、これを実行できれば、最小のコストで最大の成果を得るような農業も可能になるはずです!

土壌分析のススメ

ですから、何はともあれ土壌分析をしてみましょう。それも、できるだけ物理性なども含めた幅広い項目をチェックしていただきたいです。(近年の圃場では硬盤層形成による物理性の低下、腐植含量の低下、塩類集積など近代農業ならではの問題も増えてきており、どこに「不足している要素」があるのか見極めるのが難しくなっています。)土壌分析を活用し、ご自身の圃場を知るところから始めて、省力・低コストかつ最大収量を達成していただきたいです。

株式会社ホーネンアグリ営業部 坂野(土壌医)

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